空き家の所有者は「登記簿」で分かる

土地と建物の所有者は、法務局の登記簿に記録されています。登記簿は誰でも手数料を払えば見ることができ、所有者の氏名と登記したときの住所が分かります。

一方で、市区町村が持つ固定資産税の台帳は、第三者には公開されていません。役所に「この空き家の持ち主を教えてほしい」と頼んでも、原則として教えてもらえません。

手順1: 住所から「地番」を調べる

登記簿は、ふだん使う住所(住居表示)ではなく地番で管理されています。同じ場所でも番号が違うことが多いので、まず地番を調べます。

  • 法務局に電話や窓口で問い合わせる
  • 住宅地図の「ブルーマップ」で確認する
  • 登記情報提供サービスの地図検索で確認する

手順2: 登記情報を取る

地番が分かったら、次のどれかで登記情報を取ります。

法務局の窓口・郵送

「登記事項証明書」を請求します。証明書として使える正式な書類です。

オンライン請求

法務局のオンライン申請で請求し、郵送や窓口で受け取ります。

登記情報提供サービス

インターネットで登記の内容をPDFで見られるサービスです。証明書としては使えませんが、所有者を確認するだけなら一番早くて安い方法です。

どれも1件あたり数百円の手数料がかかります。

手順3: 見るべきところ

  • 甲区(所有権): いまの所有者の氏名と住所。一番下の記録が最新です
  • 乙区: 抵当権など。借入れの担保になっているかが分かります
  • 建物の登記: 土地と建物で所有者が違うことがあるので、両方確認します

所有者が亡くなっている・住所が古い場合

空き家では、登記上の所有者がすでに亡くなっていたり、住所が古いままだったりすることがよくあります。手紙が戻ってくる原因の多くはこれです。

2024年4月から相続登記が義務になり、相続を知った日から3年以内に登記をしないと過料の対象になりました。今後は登記が新しくなっていく見込みですが、古い空き家ではまだ情報が更新されていないことがあります。

手間を減らすには

1棟ずつ地番を調べて登記を取るのは、件数が増えるとかなりの手間です。アキヤーでは、AIで抽出した空き家候補のうちチェックを付けたものだけ、登記情報との照合を1件500円で代行しています。

まずAIで空き家候補を絞り込み、見込みのある物件だけ登記を取るのが効率的です。所有者が分かったら、DMの送り方も参考にしてください。